お買い得な中古車を選ぶには？決め手となる走行距離の見極め方をご紹介します

中古車の状態はさまざまなので、購入する際にはできるだけお買い得なものを選びたいものです。中古車選びの決め手となるのは走行距離であり、そのほかにも整備履歴やパーツのコンディションなど確認する箇所が多くあります。今回はお買い得な中古車を見極めるためのポイントを、詳しくご紹介していきます。

中古車を選ぶ際の走行距離の見極め方とは？

中古車はだれかが使用していた車を整備して販売するものであるため、車の状態はそれぞれで異なります。また、中古車は新車よりもお手頃な価格で購入できるため、その需要は年々高まっています。状態の割にお買い得な中古車に出会えた場合、非常にラッキーなことだといえるでしょう。

中古車選びで大切にしたいのは、「年式」「パーツのコンディション」「走行距離」の3点です。年式については、人によっては車を見ただけでわかるかもしれません。仮に外見でわからなくても、中古車に添付されている販売情報を見れば、いつ製造されたモデルなのかがわかります。

一方、パーツのコンディションについては、整備士によるプロの目によって判断してもらう必要があります。走行距離については、必ずしも短ければ短い方がよいというわけではないため注意が必要です。

走行距離を見極める際のポイント

中古車の走行距離を見極めるポイントは、「平均走行距離よりも少ないか」「切りのよい数字を超えた走行距離か」「走行距離と整備履歴を照らし合わせる」の3点です。

平均走行距離よりも少ないか

1年あたりの走行距離の平均値は8,000～1万キロメートルですが、以前は年間1万キロメートル
を超える走行距離の車が多かったといわれています。しかし現在では特に都心部において公共交通機関が整備されており、車を利用する機会も少なくなって平均走行距離は減少しつつあります。

年式が新しい車は、使用されていた期間が短いため外見や内装は比較的きれいでしょう。反対に年式の古い車は使用されていた期間が長くなるため、いくら丁寧に使用していたとしても傷や汚れが気になることがあります。また、デザインについても古さを感じてしまうこともあるでしょう。

総走行距離を使用期間で割った際に、平均走行距離よりも少なければ状態のよい車だといえます。年式が5年前の車なのに総走行距離が3万キロメートルなら、お買い得だといえるでしょう。

しかし、年式が5年前のものにかかわらず、総走行距離が1万キロメートルといった極端に少ない場合は気をつける必要があります。パーツのコンディションも合わせて検討しなければ、お手入れが不十分の中古車を選んでしまいかねません。

切りのよい数字を超えた走行距離か

スーパーの売り場で98円や498円といった商品をよくみかけませんか。人間は、98円のように切りのよい数字を下回る価格を提示されると、お買い得だと感じるようになっています。反対にいえば切りのよい数字を少し超えただけで、実際よりも差が大きく感じてしまうのです。

これは走行距離にもいえることで、3・5・10万キロメートルといった切りのよい数字を超える総走行距離の中古車は、実際よりも走っているかのような錯覚を与えます。そのため、走行距離が切りのよい数字を超えた中古車は、販売価格が安くなりやすいのです。中古車を選ぶ際にお買い得さを重視するならば、切りのよい数字を超えた走行距離のものにするとよいでしょう。

走行距離と整備履歴を照らし合わせる

かつては総走行距離が10万キロメートルを超える車は、危険だから乗るべきではないといわれていた時代もありました。しかし現在では、走行距離だけで判断すべきではないと考えられています。

走行距離が10万キロメートルを超えていても、定期的にお手入れをしながら大切に使用してきた車であれば、安全面に問題はありません。現在でも走行距離が10万キロメートルを超える車は人気が少ないので、状態の割には低価格で手に入れやすいのです。

反対に、消耗品のパーツに不具合が見られてくる走行距離が5万キロメートルを超えた車の方が、慎重にその状態を見極める必要があります。走行距離が短いからといって安易に選んでしまうと、購入後に後悔してしまうことになってしまうでしょう。

中古車の販売時には、整備履歴が添付されていることがほとんどです。走行距離だけでなく、整備履歴を確認することを忘れないようにしましょう。

まとめ